ヘッダー用_都
2008/12/29

02

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??「来て。」
どうにか体を動かせないかと思考実験していると、
頭上から何かが私の体に触れたのを感じた。
すると、いう事を全く聞かなかった体は動き出した。
しかし、私の意志通りに動いているわけではないようだ。
体は元居た暗闇から抜け出し、白く照らされている部屋へと進んだ。

??「座って。」
この目の前に居る人は誰だろう?
私はこの人から伝わってくる雰囲気で、自分の体はこの人に動かされている、とうことを理解しながらそんなことを考えていた。
それにさっきからこの人は何を言っているんだろう。
??「あなたは何も考えなくていい。考えても今のあなたでは完全な理解は不可能。これから情報の共有化を行う。眼を瞑って。」
私の視界は一面赤白い不思議なものになった。
と次の瞬間、何かが流れ込んできているのを感じた。それはまるで無機質であるかの様に染み込む。
??「情報の伝達を確認。共有化を終了する。」
その声を聞いてから私は目を開けた。そこでようやく自分の意思で体を動かす感覚を知った。

私がその一瞬で知ったのはそれだけではなかった。
私たちは情報統合思念体によって作り出された「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」であること。作られた目的は「ある人物を観察し、情報爆発を観測する」ということ。
私は目の前にいる彼女のバックアップであること。
そして最後に「朝倉涼子」という、この世界で使用する識別名が与えられていること。

朝倉「共有化は正常に行われました。朝倉涼子は、これより長門有希の監視の下、この惑星での情報維持、又は収集を開始します。許可を。」

目の前にいるこの人の識別名は「長門有希」。
私の管理者にして指揮者。要するに主人に該る。
彼女は、私が生まれた今日からちょうど1年前に、この惑星で大きな情報爆発が観測された際、作り出されたらしい。
それから彼女は1年間、観察対象に存在がばれないように密かに行動しながら、情報を集め、過ごしてきた。そしてその蓄えた情報を失わない為と、より多くの情報を収集するため、私を生み出したという。

どうやら情報統合思念体に私の任務について掛け合っていたらしい。彼女は一瞬私を見つめている目を遠くして、

長門「朝倉涼子の任務開始を確認。独断専行以外の情報収集を許可する。」

と告げた。
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2008/09/27

01

ハルヒ「この物語はフィクションであり実在する人物、団体、事件、その他固有名詞や現象などとは何の関係もありません。嘘っぱちです。どっか似ていたとしてもそれはたまたま偶然です。他人のそら似です。え? もう一度言うの? この物語はフィクションであり実在する人物、団体…………。ねえ、キョン。何でこんなこと言わないといけないのよ。あたりまえじゃないの」

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私が目を覚ました場所は、空っぽで何もない部屋。
そこは私にはとても白く見えた。自分の目が開いているのか閉じているのか分からないほどに。
私の心もそんな白に限りなく近かった。
?朝倉涼子の現象?
朝倉涼子の現象01
何もかもが謎だった。なにより自分が今「意志を持っていること」が分からなかった。
しかし、私の体が感じているあらゆる「感触」は徐々に私がここに存在していることを証明した。
「…」
私は何者なのだろう。まず思ったのは単純な疑問。自分の存在。

どうしてここに居るのだろう。それが、私の体を動かそうとした初めての理由。
そうしてこの重しから抜け出ようとしたが、自分の意思に反して体はピクリとも動かなかった。
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